今回は前回の三者会談の時に出てきたアタシの弟「Jimmy」のお話です。
最近50が見えてきて益々頑張ってる様子です^^
と言うことは、アタシは暫くの間お休みって感じになります。
必要とあらば現れる程度になると思いますので、あしからずw
このお話はCHRONICLE2が始まった頃のお話です。
でわ、本編です~^^
帝国歴 1641年 CHRONICLE2/Age of Splendor
彼はこの世に召還された。
世間ではインナドリルが開放され、ギランからインナドリルへの航路も確立された。
また傲慢の塔の封印も高位な魔法使い達によって解放された・・・
「よっとっ!」
彼は話せる島に降り立った。
周りを見回すと人通りも少なく閑散としている
「さーて、これから当分はここでオイラの腕を磨くかぁ~」
「ちょ、ちょっと!アンタ!『これから』ってどーゆ意味よ!?」
「どーもこーも無いよ"姉貴"!オイラは決めたんだ!プロフィットになるって!」
「アンタねぇ・・・アタシとアンタはこの世界じゃ同時には居れないの知っててそんな事言ってんの!?」
「知ってるよ?って事で"姉貴"は暫く休んでてよ」
「暫くって・・・プロフィットって言ったらアタシのレベルより全然上なんだよ?分かってて言ってるの!?」
「うん、知ってる。険しい道のりになるんだろうなーって」
「もぅ・・・好きになさい・・・その代わり、アタシが必要な時はちゃんと呼ぶんだよ?」
「はいはい。分かったよ・・・(ったく、姉貴はオイラに過保護過ぎるんだよなぁ・・・)」
「ん?何か言った?」
「い、いや・・・な、何でもないよ。何でも」(地獄耳かよ・・・ったくぅ・・・)
「とりあえず、今アンタに必要な装備とお金少し渡すから有効に使うんだよ?」
「流石姉貴、優しいなぁ~」
「こんな時だけ調子いいんだから・・・とにかく、頑張りなさい」
「うん、ありがとね~」
彼の名前は「Jimmy」ヒューマン種族のメイジ、そして"姉貴"と呼んでいたのが「SunOfMagician」エルフ種族オラクル
この二人、実は本当の姉弟なのである
以前に「SunOfMagician」の物語には一切出てなかったのは、彼女と彼はつい最近兄弟だという事が分かったからである。
今から数年前・・・
ヒューマンの父とエルフの母がエルフ村の北西の小さな村でサンの目の前で戦死したと思われていたが、
実は二人には「フェイクデス」と言う特殊スキルを発動させて村の窮地を救ったのであった。
しかし、サンや村人たちは「フェイクデス」というスキルを全く知らなかったので、皆戦死したものだと思い込んでいた・・・
父と母は敵軍の撤退を待ちダークエルフ村を経由してグルーディン港村から話せる島へ逃げ延び、そこで「Jimmy」を身篭ったのであった。
姉は母方の血を強く受け、8:2の混血エルフとしてこの世に生まれた
逆に、弟の「Jimmy」は父の血を濃く受け8:2の混血ヒューマンとしてこの世に生まれた。
Jimmyが7歳の誕生日から数ヵ月後に父は寿命を全うしこの世を去った
母もその後を追うように安らかに天に召されたのであった・・・
二人の死を看取ったJimmyは一時的にこの世界からかけ離れた世界へ身を潜めていた
そして、彼が18歳の誕生日を迎えた日にこの世界に戻ってきたのであった。
こらから彼を取り巻き様々な運命の糸に翻弄されながら、強く逞しくこの世界の地を踏みしめるのであった
~FIN~